大型船入出港の安全を守る
赤マストの船。
大きな港では、コンテナ船や自動車専用船、石油を運ぶタンカーなど、大型船舶が忙しなく航行しています。運ばれてきた貨物などを陸揚げするには、船を港の岸壁や桟橋に着けなければいけません。しかし大型船舶は小回りが利かず、狭い港の中では自由に動けません。そこでタグボートの出番です。強力なエンジンと特殊な推進機を備えたタグボートは、数cm単位で大型船舶を直接押したりタグライン(ロープ)で引くなどして、安全に港へ離着岸させる重要な役割を担います。1970年代以来、当社が保有する船舶は“赤いマスト”が特長です。
産業基盤に欠かせない
社会インフラ事業としての誇り。
輸出入の99%を船舶輸送に頼っている日本では、港湾の果たす役割は大きく、船での輸出入は決して無くなりません。タグボートの役割は、大型船の離着岸補助だけでなく、巨大船や危険物積載船などの進路警戒、海難船の救助曳航、海洋工事用船舶の曳航作業など、その業務は多様化しており、多種多様な作業に合わせてタグボートの機能も人の技術も進化してきました。私たちの仕事は、日本経済の産業基盤を支える重要な社会インフラの一翼を担っています。半世紀に渡り培ってきた知識・経験・技術を継承しながら先進の技術も取り入れ、日々の安全運航を第一に、明日へ繋げます。
WHAT'S TUG BOAT?
大型船舶の舵や推進器の代わりの役目を果たします。
新日本海洋社が運航している“赤マスト”のタグボートは、横浜港・川崎港・千葉港・木更津港で見ることができます。港に出入りする大型船舶が安全で素早く離着岸できるよう、タグボートが大型船舶の舵や推進器の代わりの役目を果たします。また、タグボートはパイロット(水先案内人)と共導作業を行ないます。港内の浅瀬や潮流などの自然条件に精通したパイロットが、大型船舶に乗り込み、船長に代わってタグボートに指示を出し、大型船舶を離着岸させます。造船所作業ではドックマスター(船渠長)と共同で作業を行います。船の周りにつけた古タイヤ、頑丈な船体と高いマストがタグボート独特のスタイルです。
多様な構造物の曳航を担います。
タグボートの役目は入出港する大型船舶に向けてのタグサービスの提供だけでなく、東京湾内外で作業船、ケーソンや海洋構造物の曳航を担い、幅広く曳船サービスを提供しています。
小型で俊敏、かつ強力なエンジンを搭載しています。
新日本海洋社の運航するタグボートは27隻。船の中では小型ですが、強力なエンジンと特殊な推進器を持ち、この推進器を使って360°旋回できる大変小回りの利く船です。タグボートが補助するコンテナ船などは全長300m、幅40m以上もあります。このコンテナ船をタグボートはわずか1、2隻で動かすことができます。また、原油などを積むVLCC船などは総トン数150,000トン以上ほどの大きさがある船もあります。こういった大型船をタグボートはその馬力によって数センチ単位で動かすことができるのです。現在、大型本船にはスラスターという推進器が付いている船もあり、その操作性は高まっていますが、タグボートと組み合わせることにより、離着岸のスピード・安全性を高めることができます。 タグボートは乗組員の居住設備として居室やサロン、ギャレー(台所)、洗面設備、浴室などを備えています。
WHAT'S ESCORT BOAT?
大型船舶の進路を警戒し、
衝突事故を防ぐ役割をしています。
新日本海洋社が運航しているエスコートボートはその速さを生かしながら、東京湾の入り口からタグボートが作業する場所までの間、大型船舶の進路を警戒し、衝突事故を防ぐ役割をしています。タグボートの中にも、このエスコート作業をする資格を持つ船があります。エスコートボートはタグボートよりも小柄ですが、同じ赤いマストを持っています。
スピードが特徴。 警戒業務と消防設備を有した万能船。
新日本海洋社のエスコートボートは3 隻。タグボートに比べ、エスコートボートはより早いスピードが特徴です。エンジンは2,000 馬力程度ですが、低負荷での性能及び加速時の応答性を向上させるため、軽量高速機関を採用するとともに、上部構造は軽合金構造とするなど進路警戒に必要な速力を確保する工夫がされています。また、高性能化学消化設備を装備しています。このようにエスコート(警戒)業務に特化したボートに加え、同時に曳船作業も可能とするエスコート資格を有するタグボートでの進路警戒サービスを提供することで、お客様の安全運搬をサポートします。